自然気胸はこんなものだ <追記 14.07.16>

気胸について

気胸になって不安な方、治療はするけど気胸になった事がない医者の方などの参考になれば幸いです。気胸に関する調べれば何処にでも書いてあるようなことは面倒なので飛ばします。 高度気胸、処置が初めての時と、2回目位からの慣れてからでは全く違う感覚だったので、慣れて以降の経験は<慣れ>欄に書き込みます。それ以外は基本初めての時の感想です。

 

ただし全て独断と偏見の上で書いています。内容にはお医者さんに怒られるような内容もあると思います。病院には本当に無理をいって協力してもらっていますし、それによって自分の大切なことを遂行することができたので感謝しています。医学的にどうのといった意見は聞くこともできませんし、わかりません。責任も持てませんので、自己判断はせず病院へ行ってください。それでも何かの役に立つ可能性があると思い書きますので、せめてもの心の安心程度に読んでください。

 

僕は現在34歳170cm48kgのいわゆる気胸体型です。

2000年頃(20歳頃)から自然気胸が起こり始めました。その頃は軽度気胸で、2013年夏に高度気胸が起こってからこの一年で6回自然気胸が起こり、その中で4回高度気胸、もしくは緊張性気胸になり、トロッカー、胸腔チューブを挿入しています。

一度高度気胸になってからは気胸イコール高度気胸になってしまい、軽度気胸だと少し気になる程度でほぼ何も感じなくなってしまいました。

 

 

—————————- <気胸症状> —————————-

 

初期症状

■■■■■■ 症 状 ■■■■■■

右肺が気胸になった場合は、右肩、背中右上部、右胸辺りの筋の痛みのような症状からスタートします。痛みは増減します。この時点である程度抜けている場合は、立って頭を腰くらいまで下げる礼のような格好をすると、腰から背中上部にかけて空気が上がっていくようにポコポコと空気が移動します。

この時点で先ほどの筋の痛みのようなものと肺の圧迫感で背筋を伸ばすことができません。それでも背筋を伸ばそうとすると肺が爆発しそうな痛み、感触に襲われます。

息を吸うと胸がチクッとなり、痛みで息が吸えなくなるけど3分位ジッと待つと治る場合は超軽度気胸だと思います。20代前半は頻繁に生じていました。

 

<慣れ

背筋は伸ばせます。というか初期症状位だとあれ?もしかして?位しか気になりません。

 

■■■■■■ 姿 勢 ■■■■■■

斜め45度から90度の礼のような格好が一番痛み、負担が少ないはずです。

 

 

空気漏れ

■■■■■■ 症 状 ■■■■■■

まず肺の膨張、縮小時には咳がでます。空気が抜けていく途中、抜けるスピードが速い場合は息を吸ってもしゃべっても何をしても咳が出ます。息もまともに吸えない為にこれが一番苦しいです。一人だと救急に連絡することすらできないので焦ります。

ゆっくりと抜けていく場合には、気胸に慣れてしまえば酒を飲んでいてもしゃべっていてもタバコを吸っていてさえも咳は余り出ません。

白い普通のつばのような痰が出ます。こいつを排出するのが難関です。咳が痛くてできないので、こそこそと静かに排出しましょう。

 

<慣れ>

空気漏れが進み、肺が完全にしぼんでしまうと痛みがほぼなくなります。自転車に乗ることも運転する事も可能です。その位急激に元気になりますが、呼吸は相当浅いです。この時、もしかしたらこのまま安静にしていれば治るかも?と思いがちですが、3日ほど試してみたところ(病院へ行けなかっただけ)全く治る気配がありませんでした。それ以上は試せませんでしたがここまでくると恐らく治りません。病院へ行きましょう。

 

<追記 14.07.16>

肺が完全にしぼんだ状態でいるとどんどん圧迫され、緊張性気胸になり、遂には心臓を圧迫します。すると血圧低下やショック、最悪心肺停止の可能性があります。ここまでなる前に早急に病院へ行ってください。

 

 

生活

はっきり言って具合は悪くなりませんでした。怪我のようなものです。悪くなるとすれば肺に穴が開いたという状況からくる焦りなどで気持ちが悪くなる、痛みで気分が悪くなる、酸欠から生じる頭痛などです。

 

■■■■■■ 睡 眠 ■■■■■■

気胸になると仰向けの体勢になる事は至難の業です。空気が上部に移動し、胸が押しつぶされそうになります。感覚的には破裂しそうな痛みです。右肺が気胸なら右を上にして横向きに寝るのが最も負担が少ないです。右を下に寝てみると相当ポコポコなり、若干の怖さに落ち着かず、時には痛みもあります。起き上がる時は急激に体内の空気が動く為に注意してください。

■■■■■■ 歩 行 ■■■■■■

歩行時は歩く振動で空気が動くため多少痛みが生じます。時々肺が圧迫されて”うえっぷ”とゲップのような感覚になります。そもそも気胸に慣れないと背筋を伸ばす事ができない場合があるので、人によってはまともに歩けません。

 

<慣れ>

おおむね普通に歩けます。

 

■■■■■■ お 風 呂 ■■■■■■

シャワーは浴びない方がいいと思います。お湯で体が温まると体内の空気が膨張するのか苦しさが増すことはあります。初めての時は焦ると思います。湯船は未経験ですがシャワーを考えるとやめたほうがいいと思います。

<慣れ>

普通にシャワーを浴びれます。

 

■■■■■■ 食 事 ■■■■■■

食事が胸を通過する際に若干の苦しさを感じる場合があります。食事が通る分胸が圧迫されるからだと思います。あと息を吸える量が少なく、とにかく息苦しいです。

 

<慣れ>

普通にご飯を食べれます。

 

■■■■■■ 体 ■■■■■■

気胸になった側の腕は初めての時は全く上がりませんでした。

 

<慣れ>

高度気胸になってしまっても痛みはありますがなんとか普通に活動できます。初めての時は痛さからくる精神的なもの、未知の恐怖などで体が固まり、動かせなかったんだと思います。

 

■■■■■■ 参 考 ■■■■■■

僕はライブで4回目の気胸になった際、翌日がまたライブだった為に、その状態のままギター&コーラスでライブをしたことがあります。息も大して吸えず、まともには歩けませんでしたが、なんとかなります。終わった後左半身が猛烈な筋の痛みのような痛さに襲われますが、少し待ったらすぐ治まりました。これはここまでやっても死にはしなかったというだけの参考であり、万が一そのライブ中に右肺まで気胸になっていれば死の危険も充分に考えられますので絶対にやめましょう。

 

<追記 14.07.16>

この翌日に病院へ行きましたが凄い緊張性気胸になっていました。通常高度気胸になると、レントゲンでは肺が下の方に丸くなって縮まっていることが確認できます。この時は定規で線を引いたかのように完璧に真っ直ぐ細ーくなり内側にへばりついている感じになっていました。

当然先生からも看護師からも当然注意を受けました。この状態では血圧低下やショック、最悪心肺停止の可能性があります。 更にこの場合は逆肺も気胸になっていたら窒息です。なにかの参考になるのではと、せめてもの参考にしてください。

 

 

—————————- <脱気> —————————-

 

胸腔チューブ挿入

■■■■■■ 処 置 ■■■■■■

麻酔をしているから痛くないですが、でもやっぱり痛いです。小指ほどの太さの針というか串で遠慮なく思いっきり脇腹を刺されるため、その思いっきり力入れて刺されているという感触で血の気が引き、気分が悪くなります。3回目の時は当日すぐ帰るからということで麻酔を少なくされたのですが、この時は途中でブチブチブチ!という感覚があり痛ってー!と軽く叫びました。その後にドレーンを刺すときにまた痛みがあります。その後縫われておしまい。

怖さがあるかもしれませんが力は抜いてください。ここで力を抜いて刺せると後が楽になります。

刺さった後に肺の外に溜まった空気を外に出す為に息を吸って押し出すのですが、これをやると咳が止まらず膨らみきるまでずーっと咳をしていることになります。涙も鼻水も出て、咳で患部はめちゃ痛いし最悪です。起き上がれるなら起き上がってから咳をした方が楽です。咳はほとんど出ないこともあります。

処置後は空けた穴が裂けそうな感触があり、手術台から自力で起き上がれません。これは恐怖が先行していると思います。

10~20分後位に貧血のような症状がきます。歩くこともできません。

ここから通常は5日間位の入院になります。

 

<慣れ>

終わったら即起き上がれます。そのまま歩くこともでき、ドレーンバッグをつけたまま即帰りました。

※自己責任であることなどきちんと病院と責任の所在を確認し、こちらがお願いして帰らせてもらっています。病院は基本的に安全を考慮し帰らせてくれません。

 

処置後

■■■■■■ 服 装 ■■■■■■

洋服のオススメはシャツなどではなく、めっちゃデカいTシャツです。ベッドの上で痛みで動けずに、頭と足、患部とは逆側の腕を使って体を動かす事になり、洋服がねじれまくるので、シャツなど伸びない素材だと突っ張ったり、非常に気になります。大きければ着脱も楽です。

ズボンも浴衣のようなものだと動いている間にはだけても自分ではなかなか治せないので、ゆるい半ズボンがいいです。

 

■■■■■■ 痛 み の 山 場 ■■■■■■

昼頃に処置をしたとすると当日の夜から翌日が最も最悪な時間です。初めての場合、痛すぎて全く動けません。横になることすらできません。立てません。トイレにも行けません。四六時中痛いです。僕はベッドの上にあぐらをかいて悟った仏のように夜も昼も座り続けました。痛すぎてそれしかできませんでした。

<慣れ>

立つことも歩くことも寝ることも、なんとか活動できます。片手はほぼ使えないので飯を食うのがなかなか難しいです。

 

■■■■■■ 横になるときのコツ、注意点 ■■■■■■

それでもどうしても横になりたくなると思います。その時に一度平たいところで仰向けになってしまったら、痛い上に、自力で起き上がるのが相当困難になります。必ず起き上がる用に気胸とは逆の腕でしっかり掴まれる場所を確保しておかないと悲劇の時間を作り出すことになるでしょう。できればリクライニングベッドにし、斜め45度位がまだマシなのではないでしょうか。それでも痛いと思います。

仰向けになると刺さっている側の肩甲骨が盛り上がってくる感覚になる場合があります。これは体勢を変えて直しても、また出てきます。我慢してください。ドレーンを抜けば治ります。

右肺が気胸の場合は右を上にして寝ることもできますが、その場合、右腕が患部に当たり痛さで寝れません。その場合はティッシュの箱を縦に置き、右腕の肘を箱に置くことで患部に当たらないようにしていました。ただし起きていては長くは続きません。どうしても眠い場合はそれで寝れます。

ベッド周りにはティッシュ、携帯を常備しておいてください。病院でない場合には必ず手の届く範囲に痛み止めと水も。ティッシュは白い痰も出るし、何かと使えます。携帯は最悪の場合連絡が取れるように。痛み止めがないと一人の場合は本当に動けなくなります。

痛みに襲われた場合は意地でも患部近辺の力を抜いてください。痛いと反射的に力が入りますが、そうなるとどんどん痛みが増していきます。とにかく力を抜いてください。

 

■■■■■■ 経 過 ■■■■■■

3日目位からはトイレには行けるんじゃないでしょうか。でも余り動くとまた痛み出します。最悪なのが、無理をするとドレーンの先がどこかに当たるのか、ちょっと動いただけで乳首の上辺りがスーパー激痛になり、冷や汗、悪寒、絶望感で一歩も動けなくなります。痛み止めを飲まないと30分から1時間は続きます。これが一番悲惨な痛みです。僕は過去2回しか経験がありません。

4日目位からは単純に怪我の痛みという感じです。しかし体が刺さっている側へと曲がり、それによって体中が神経痛になります。

 

<慣れ>

ここまでくればドレーンが刺さったままでもライブが可能です。

 

■■■■■■ ドレーン固定の注意点 ■■■■■■

※経験からわかったこと。超偏見。

入院していれば看護師さんがしっかり管理してくれるので問題はないと思いますが、万が一帰る場合は、ドレーンは体脇にしっかり固定してください。ゆるくなったらまたしっかり止めなおしてください。これがゆるいと脇からドレーンがぶら下がっている状態になり、内部が擦れるからか血が止まらず、いつまでも血が流れてきます。痛みも持続するし、体勢が変わるたびに痛みも変わり安定しません。

この時もし動かなくてはいけない事情があるようであれば(僕の場合はライブなど)、少しだけドレーンに余裕を持ってうまーく固定してください。脇にぴったり沿って止めると、脇腹は姿勢によって伸びたり縮んだりしますが、ホースはそのままなので、脇腹が縮んだときにホースが奥にめり込む感覚になります。とっさのときにめり込むと痛みで動けなくなります。引っ張られる方がまだマシです。しかし基本的にはぴったり止めて余り動かないのが一番です。

 

■■■■■■ ドレーンパックの注意点 ■■■■■■

※経験からわかったこと。超偏見。

まず僕の場合は吸引圧制御ボトルには黄色い水は入ってたときも、入っていないときもあったという前置きの上で。

ドレーンパックの青い水が入っている部分の上下で空気の出し入れを確認すると思いますが、これをつけてバンドでライブをしたり、ツアーに出たり、家に帰ったり、色々な場所を経験した結果、 標高の高い場所は気圧が低いからか20cm/H2Oを超えて溢れます。クーラーの効いた部屋でも低気圧になるからか青い水量が上に上がってきます(16~20cm/H2O位)。余り上がると呼吸をしても水が上下しなくなます。胸が窮屈な感じで、時には痛みが発生します。この場合エアコンを止めてしばらく待つか、部屋を出ましょう。すると5~10cm/H2O位まで下がってきます。

外を歩いていれば気温や天気でも随分と基本水位が上下します。基本的には温かいところ、高気圧な時の方が基本水位が低くて楽です。病室からクーラーの効いた先生の部屋に入ると上まで上がってしまって、さっきまで大丈夫だったのに・・・なんてことになります。気圧に敏感になり、人間気圧測定マシーンになれます。

このとき場所を移動したり、クーラーを切って水位が下がったり、上下に動けばいいですが、全く動かない場合は広がった肺がドレーンの先に当たってドレーンがふさがっている可能性があります。それで肺が縮んでいかなければいいですが(僕は自分で縮んでいくのがわかるので)、基本的には少し抜いてもらったりと処置をしてもらった方がいいと思います。抜かれる時は糸を解いてそのままヌルヌル抜かれます。どきどきしてめっちゃ汗かきます。

 

 

—————————- <胸腔ドレーン抜去> —————————-

 

胸腔ドレーン抜去

麻酔はしません。先生の部屋に行ってベッドで横になったら患部を消毒して、ドレーンと皮膚を縫いつけてある糸を除去。その後に呼吸をしてヌルッ!っと抜かれます。抜いた痛みの間にすぐに残った糸でガンガン遠慮なく結んでくれます。ちょいちょいチクチクして、抜かれた痛みと相まって何が痛いかよくわかりません。抜いた後1分位余韻で痛みます。しかし抜いてしまえばこっちのもの。風呂にも入れます。

生活

特に何をしても大丈夫ですが、患部が痛むので、例えば寝ているときに背中をつけたままずらすなど、背中の皮を引っ張るようなことは避けましょう。

抜糸

チクッとしますが、抜いたら終了です。

 

お疲れ様でした。 以上、思い出したことがあれば追記します。どうか体を大切にしてください。

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